不思議と安心感・・・。

京都大学助教小出裕章先生の話を聞くと、なぜか安心する。
先生の福島原発の状況はいつも厳しく絶望的。だけど、だからこそ何をしなければならないかが見えてくる。

国民がパニックを起こさないように、安心させようという配慮が逆に不信感を呼ぶ。
国や東電、御用学者と呼ばれるような人は、「放射能のことなど、どうせわからない」と日本国民を馬鹿にしているのだろう。

もし、そのとき判明していた事実をしっかり流していれば、自分達で想像力を働かせ、そのときやるべきことをして用心できただろう。
稲わらの汚染も肉牛の汚染も最小限に出来たかもしれないし、防げたかもしれない。

現状を国民に隠すことによって、国が配慮できなかった通達、または通達しても連絡できる事態に無かったことで二次的被害の大きさを国はどれくらい自覚しているのだろうか。
国はもっと国民を信用してほしいと思う。
田舎のおじいさん、おばあさんはインターネットをやらない人が多いし、子育て中の主婦もパソコンを使っている暇がないかもしれない。
でも、テレビや新聞のその言葉が「嘘か」「本当か」まではわからなくても、「怪しい」かどうかは感じると思う。
だから、パニックが起こる。
原発関係者による楽観視が、「本当は嘘じゃないか」という疑念に変わりパニックの原因となっている。
だとしたら、国がパニックを起こさせているように思えてならない。

国や東電、御用学者が思うほど、わが国の国民は冷静だし、馬鹿じゃないと思う。


小出先生の静かにしゃべる語り口は不思議と安心感、癒しを与えてくれます。
8月3日 お米の高すぎる基準値500Bq/1kgと放射能瓦礫の都会受け入れについて 小出裕章 | 小出裕章 (京大助教) 非公式まとめ