COP10 もうすぐ閉幕

COP10がもうすぐ29日(金)に閉幕する。
話し合いは平行線、ぜんぜん進展していないそうだ。

なんでそんなに話が進まないのか・・・・・・育ってきた環境が違うから???

ヨーロッパアルプスのモンブラン(4810m)を見に行って、大きな岩壁が立ちはだかっていた。ロープウェイで見に行った時、高山病状態(頭痛と息切れ)で自然の険しさを思い知った。

それに比べ、日本のアルプスは3000m級。私たちの心に優しさを与えてくれる気がした。山の景色は草木が生え、四季によっていろいろな花が咲き、春には山桜のピンク・黄緑色の若葉、夏には新緑で一回り山が大きくなる。秋には紅葉の赤や黄色、冬には水墨画のようなモノトーンの静けさ・・・・・・なんて日本の自然は豊かなんだろうと思う。

アメリカは開拓移民の国。子供の頃に見た「大草原の小さな家」を思い出す。アメリカの歴史は荒野の大地を耕し畑を作り、馬やヤギを育てながら厳しい自然と格闘して、人々は自分達の生活を築いてきた。

自然から自分たちの生活の場を奪い取ってきた歴史と、日本では優しい自然からの恵みを頂いて共生してきた暮らし。ある意味日本人の自然観は、世界中から見て特殊なのかもしれない。
生きてきたバックグランドが違えば、同じ先進国でも自然に対する見方が変わるだろうし、日本のような農耕民族とヨーロッパのほうの狩猟民族でも見方が違うだろう。

しかし、これからは自然との共生を選ばないと地球がもたない。
もともと自然と共生してきた日本は、いろいろな知恵を持っているはず。日本がこの生物多様性について他国の歴史的背景を念頭におきながら、リーダーシップをしっかり執ってくれることを望む。