すべては繋がっている?その1

今、名古屋で国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)をやっているが、なんとなく上から目線な気がする。
人間とは無関係な話で、他の動物たちの心配をしている会議にすぎないのではないか。(一般人の感覚である。)
人間も地球上に住む1つの種であることを忘れている感じがする。

ここ数年、身近にも人間の命にも係わる事態が少しずつ現れているように思う。

 ウイルスは突然変異しやすく、環境が変わば適応しようとして速いペースで変異が起こる。

 熱中症によるお年寄りの死亡、農作物の不作、ゲリラ豪雨、気候変動による生物の大量発生(エチゼンクラゲとか)など。

私がパッと思い浮かべることができるだけでもこれだけある。
このままいったら、食糧難、水不足による戦争。北極の氷が解けて小さな島国が沈没したり、ヒマラヤで雪崩れが起こったり、逆に恐竜が絶滅したみたいに氷河期がきたり。感染症だけでなく奇病が発生したり・・・この地球上で暮らしている限り、他の生物と同様に人間にも生命の危機があると思う。
いま、温暖化を食い止めて環境を保全していかなければ、地球はバランスを崩し生物の住めない厳しい環境の星になってしまうのではないか。

人間が生活していくために経済活動は必要だか、
多くの利益をいっぺんに搾取するか、持続可能な利益を少しずつ得るか・・・どちらが本当の利益だろうか。

生物多様性条約の目的の中に以下のようなものがある。

  • 生物の多様性の保全
  • 生物多様性の構成要素の持続可能な利用
  • 遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分


日本では山菜やきのこを採って食べたりしますが、慣習として翌年また同じところから採って食べられるように少し残しておく。
生物多様性条約ではそのようなルールを明確に作り、周知しないと種の保存は難しいかもしれない。
生物多様性の構成要素の持続可能な利用」は、
新薬開発のために採取させる側(企業)は採取する人(現地の人や企業の社員)に生物多様性のことを教育する義務を負い、資格制度を作るとか。
また資格の無い人から採取したものを買った場合には、罰金を科す、なんていうのはどうか。

「遺伝資源の利用から生ずる利益の配分」は、
持続可能な利用をするために種の保存に力を入れる代わりに、新薬などの開発費は莫大であるから、それを考慮に入れた利益配分が公正で衡平な配分とはいえないか。


環境を守ること、生物多様性を維持すること、人間の行き過ぎた経済活動を見直すこと・・・すべては繋がっているのではないか。
とにかく、地球に住んでいる人間として、地球にやさしくならなければと思う。