すべては繋がっている?その2

10月16日、ナマケモノ倶楽部(NGO)のイベントに参加してきました!
http://www.sloth.gr.jp/

「『おかげさま宣言!』〜生きものたちの集い」と題して、
COP10生物多様性条約を東京から考えようという趣旨のイベントでした。

国連生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)のニュースに失望している人もいるでしょう。この会議は人間とその他の生物の未来を決める大切な会議。「この地球上のすべてのいのちと繋がりなおす、COP10に向けて良いエネルギーを送り続けましょう!」と、辻信一さん(文化人類学者、環境運動家)の第一声。
アンニャ・ライトさん(シンガーソングライターナマケモノ倶楽部共同代表)の言葉と共に参加者それぞれのスタイルで祈り、スタートしました。

<今回のイベントで知ったこと>

  • 毎日約200種の生物が絶滅していること。
  • 道産子のような馬は人間に必要とされなくなって絶滅する。
  • ミツバチについて働きバチはメス。ミツバチに必要なものは花粉。

苺は花粉が少ないため1ヶ月働き続けて過労死。メロンは受粉のために働くのは2週間だが、ダンボールに入れて捨てられている。

  • 1つの原子力発電所では毎秒70tの7℃高い海水を海に放出している。吸い上げられた海水に含まれる小さな生物はほとんど死滅。日本には54基原子力発電所がある。
  • 自然と共に生きてきた先住民の知恵を生かす。畑を荒らしにくる動物の分も作付けする。
  • 森の声キャンペーンの報告として、ティッシュの材料となる木材チップにタスマニアの原生林の木が使われて、そのほとんどが日本に輸出されていた。日本の製紙会社2社が原生林の木材チップの使用を止めたという嬉しい報告

http://www.morinokoe.com/

消費者が声をあげれば、企業も変わらざる終えない。世の中も少しずつ変わるかもしれないと期待が持てた出来事だった。


人間の経済優先では、絶対に生物多様性は守られないだろう。多くの人がそれに気が付いているはず。
COP10生物多様性について世界をリードする人々の頭脳を集結した会議である。
国同士の利害だけでなく、すべてのいきものの運命は人間の手に委ねられていることを自覚する必要がある。責任は大きい。
よりよい答えを導き出して解決の一歩を踏み出せるような会議になるようを期待する。