就職活動に悩む学生さんへ

大学生の就職活動、みんな自分の就職先を探し、内定をもらうことに必死だと思う。

厚生労働省などによると、来春卒業見込みの大学生の就職内定率は57・6%で、調査開始以降最低だという。


私は企業に就職することがすべてではないと思う。親の仕事を継いだりするのもいいだろう。もし、親のその仕事で収入を得て自分が大きくしてもらったなら、その仕事は信用実績があることになる。

大企業に就職が決まったとしても、業績が悪ければリストラされたりする。決して大企業に就職したとしても安泰とはいえない。だから、企業の歯車になるより、いっそ、自分たちで会社を興してみてはどうだろうか。大儲けをしようとせず、自分たちが食べていけるだけの身の丈にあった仕事をまずしようとすればいいと思う。社会の隙間をうめるような、そして必要とされる仕事が必ずあると思うのだ。

今の日本は、今までの価値観では、太刀打ちできない時代の変革期にあると思う。若い人々が新しい価値観を発揮するには既存のものを捨てなければならないだろう。一人ひとりが地に足をつけ自立し、それが寄り集まって強くなる。毛利元就の「三本の矢」がイメージ。

家庭でも「男は外で働いて、女は家庭を守る。」なんていうのは高度成長期ならまだしも今じゃ時代遅れ。夫が仕事を失ったら、収入源が断たれ家庭崩壊してしまう。
「夫も妻も仕事をし、家事もする。」というのが今の時代にあった形ではないかと思う。
一方がだめになったとき(例えば、病気、失業、親の介護など)、もう片方が家庭の基盤を支えられるようにすることが、今の時代を乗り切る鍵ではないかと思う。そのように考えると、女性の就職先が必要であり、子供を安心して預けられる場所が必要だと思う。

来年度予算の1兆円超の「元気な日本復活特別枠」を決める評価会議で、厚労省要望の「新卒者就職実現プロジェクト・73億円」は要望額のほとんどを容認するAランクに判定された。このプロジェクトを有効かつ効果的に活用するためにも、単なる就職斡旋だけでなく、ベンチャー企業NGONPOを作り新しい仕事を生み出す起業支援、社会起業家を創出する支援が必要だろう。

若い柔らかい頭で考えれば、新しい仕事は自分たちで作れるのではないだろうか。また、それを支える大人たちの知恵が必要だと思う。ひとりでは無理でも、何人か仲間が集まればできるかもしれない。
若い人たちの無限の可能性、エネルギーに期待したい。


次の時代を作っていくのは君たちなのだから・・・。