尖閣ビデオ流出について思うこと

5日の朝、このニュースを驚いて見ていた。
あれだけ政府が隠していたビデオが別ルートで出てきてしまうなんて・・・ちょっとショックだった。しかしビデオを見て日本側の行動は冷静で正当なものだった。専門家の話では、国際法に基づいた方法であったと聞いて安心した。

私は中国の反日デモは中国政府の情報制限によるものと思っている。だから中国の国民は中国政府の一方的な情報しか得られないため、多角的に物を考えられない状態にある気の毒な人々だと思う。中国政府もノーベル平和賞劉暁波氏やチベットとの関係、国民の中での貧富の差の拡大などいろいろな問題を抱えている。中国国民の政府への不満を日本に向けて言葉巧みに歴史的感情を刺激しすぎたのではないか。それで過激な反日デモが起こっていたと思う。
今現在、中国で仕事をし暮らしている人々がいる。日本政府の対応はそのような人々に配慮したものではなかったろうか。
だから、日本も中国の火消しに一役かっていったんじゃないだろうか。

日本の正当性を国際的にアピールするよりも、もっと大事なものがあるのではないかと思う。ナショナリズムをあおるような言動は慎んだほうがよい。だからと言って愛国心が無いわけじゃない。自分が日本を好きなように、中国の国民も同じように中国という国が好きなんだと思う。
だから、お互いに敬意を持って接していく必要があるのではないだろうか。
それが未来志向の日中関係を築くことになると思う。